春の野山です。
左上がカタクリの群生、右上が錨草、左の木はケヤキの芽吹きです。
お気づきでしょうか?カタクリの上の木々にツルがのびているのを。葛のツルが木に巻きつき、成長を止めて森の木々を枯らしてしまう場所が増えています。
山菜採りの時にツルを切って掃う時間が増えて行く近年です。山を崩したくないですよね。
この時期は歩いていると花々の香りに包まれます。
朝、窓を開けると藤の花の香りに迎えられ、夕暮れにはウワミズザクラのしっとりとした香りが降りてきます。
夜、雁木でぜんまいやワラビを揉みながら蛙の声を聴いていると思わず笑みがこぼれてきます。
暑くもなく寒くもない風に吹かれながら過ごす一時。
幸せだな。有難いな。と感じます。
そんな山での暮らしを一緒にできる仲間が増えていくように祈っています。
夜になるソワソワ。
あれ?外で猫の声。
覗いてみるとまん丸の目をツキに向けちょこんと座って鳴いている黒猫が!
それからというもの、毎晩彼を待つツキさん。
待てど暮らせど来ぬ人を宵待草のやるせなさ…♪
という日は私の傍に来て、「うぅーん」と落ち込んで鳴いています。
そんなツキの異変にやっと気付いたハコさんは、時々やきもちを焼きツキを両手でパンパンと叩きに行く始末。
さて、この状態いつまで続くのでしょうか?
高尾には山の中腹に田んぼの用水が通っています。
その用水路を辿って歩く散歩コースは私の好きな道です。
特に春先は木々の芽吹きで毎日景色がガラッと変わります。
水は上から下へ流れて行くもの。そしてまた海から雲となって山へ。ぞうやって円を描くように巡っているのが沢山存在しますね。
この用水の先から坂屋の神様へ行くことが出来ます。
今月3日には初めて娘を連れて一緒に行く事ができました。
坂屋の神様まで辿りつきました。
この日は曇り空でしたが祠の前に立ち、お参りをさせていただくとお日様がパッと出て光が差し込んできました。とても幸せな一時です。
4月9日。今年初めて坂屋の神様へ伺いました。
まだ沢山雪の残る道を越えて山に入ると、一輪草が出迎えてくれました。ここはいつも柔らかい空気が流れていて温かい場所。白、紫、黄色の一輪草が咲き乱れていました。
今年は2月下旬のドカ雪で雪消えがとても遅いのですが4月に入ってまるで初夏のような気温になっているのでヤマザクラも一気に咲いてきました。
庭の雪の隙間から花々の芽もせかせかと出てきました。
これからは山も庭も芽吹きが日に日にみられてわくわくします。
坂屋の神様に辿りつきました。
先月の大風の影響もなくお会いすることができました。「ちょうど一年前、仲間で訪れたね。」などと話しながら沖を眺めたり、これからやっていきたいことを想像したり…。
今年はふすべも歩きたいな。子供の頃みたいにけもの道をあちこち辿ってみようかな。
31日の大晦日の停電を教訓に、家だったら何があると助かるかな?とふと「火鉢」が頭に浮かんで母に「火鉢あるといいな~と思ったんだけどさ」と話したら「確か昔使ってたのが車庫の2階に在ったような気がする。」と出てきたのがこの懐かしい火鉢。記憶のずっと奥で眠っていた懐かしさがずんずんと戻ってきました(笑)
山崎さんに修繕をお願いして、とても丁寧にピカピカにちょっと照れながら帰ってきた火鉢。
母は早速「何焼く?ババ五平餅してみたい!」ともう網まで持参^_^;で張り切っています…。
雪下し5回目?の下屋からの風景です。
今冬の雪下しは8回(^-^)写真に映る総アルミのスノーダンプとトヨ(シューター)が頼もしい相棒です。
スノーダンプは10年選手。トヨは改築前からずっと使っているのでかれこれ25年は経つでしょうか。
良い道具は身体を無理させませんね。
…と思っていたら、高校時代の家庭科の時間を思い出しました。
シャツを作っていた時でした。足踏みミシンでカタカタ~カタカタ…そのリズムが心地よくて楽しくて私はご機嫌。
ふと、その時先生が「ミシンにはね、使っている人の気持ちが分かるのよ。嫌々やっていれば縫い目は雑になるし、丁寧に縫っていれば綺麗に仕上がる。みんな覚えておきなさい。」
この時、物にも気持ちがある。伝わる。と教わりました。
もちろん今使っている道具にも。電化製品にも。あらゆるものに自分の気持ちが伝染するとしたら…。自分の世界を楽しくするのもつまらなくするのも自分。てね。
雪の晴れ間のふすべやま。
いつも「きれいだなぁ」と思う。
○○山とかつく大きな山も綺麗ですが、私はこんなゆったりと優しい山が好きです。子供の頃からいろんなルートで歩きまわった山道。その歩いた道を記憶でなぞりながら歩くのも大好きな時間。
大人になって歩いてみると、少しガサッと音がしただけでビクッと怖くなったり。その気持ちの在り処を見ていくと防御しなきゃ!っていう気持ちを何枚も被っている。でも…。
そもそも。なにに?と思う。
自然の一部ってことを忘れてる。怖いとまったく思わなかった小さな頃はその気持ちを持っていたからなんだよね。と。
ツキがハコを舐めている夢を見ました。
その朝から何故かふたりの距離が近くなっています。
まだ…仲良しではありません。けれど。
ツキが異常に怯えることもなく、ハコが攻撃的になることもなく、少しずつ折り合いをつけているのが分かります。
昨日は私の膝で寝ているハコのしっぽにツキがじゃれてみせることがありました。
仲良しでなくても互いに認め合えたらそれでいいね。
正月休みが明けて、ハルを筆頭にママを一人占めしたくて我慢していた猫さんたちも空きあらば私の膝を占領しまくっていました(-_-;)
ん?
何処に居る?
ストーブの灰缶の蓋?
温水器?
あれ?
居ない?
寝息だけは聴こえる…。
あ。
居た居た。
上の南の窓。
今日は天気が良いからそこでお昼寝。
でも、ほとんど寝てるけどね、ハコさんは。
それにしても凄い寝息(笑)
幸せだね。
ハコも私も。
お正月の午後、新屋敷さんから「神社までカンジキで道付けて来たからお参り行けるよ~!」と嬉しい電話をいただきました(^O^)/
早速行こう行こうとと私はソワソワ。
娘も一緒に祠まで行く事ができました。
大晦日は朝夕までの停電と雪下しだったけれど、お正月はキラキラと太陽が大けやきを照らしていました。
吹きつけられた雪を纏っている姿に強いエネルギーを感じました。
有難うございます。道を付けてくれた新屋敷さん。祠の前までこれたこと。そしてケヤキの大きなエネルギーに包まれたこと。今までにないお正月でした!
12月のまだ雪の浅い頃の祠の前で。
雪化粧で空気がより一層、凛となります。
これから雪がどんどん積もって祠も小さな雪山になるのです。春の雪解けとともに祠の後ろの杉から雨が降ってきます。
杉の雨が降ると春。
それまで待ち遠しいなぁと、雪下しする屋根の上から毎冬神社を眺めています。
杉の葉から落ちる雫は積もりに積もった雪に落ちて優しい音を奏でます。
それまでせっせと雪下し。
katatumurinomichi@outlook.jp
小さなジャム工房 山 帰 來